東京地検特捜部の本質は、CIA日本支部である

 西松建設の違法献金事件で民主党小沢代表の公設第一秘書が逮捕されたことを受け、「自民党側は立件出来ない」と発言した漆間 巌官房副長官のこれまでの経歴を述べて見る。

 漆間官房副長官は、東大卒業後、警察庁に入庁した。経歴は、奈良・愛知各県警本部長、警視庁副総監を経て04年から警察庁長官を3年間務めた警察官僚トップだった人である。
 警察庁と言えば、全国の警察組織の総元締めであり、捜査を通じて検察とも関係が深い。あらゆる情報に精通した漆間官房副長官の起用は、政府全体の調整役として官僚・政治家に睨みを利かせることと思われていた。

 漆間副長官の思想を知る手がかりとしては、彼は警察庁時代、あの大韓航空爆破事件犯人の教育係李恩恵=田口八重子を割り出した人物として知られている。
 ソ連・北朝鮮関係の情報に明るく、また宮内庁に独自のルートを持ち、皇室典範改正阻止に暗躍したらしい。

 ここで麻生首相及び首相官邸を動かしている勢力が、どうして警察庁出身の漆間氏を官房副長官として迎え入れたか探ってみたい。
 穿った見方をすれば、漆間官房副長官に期待しているのは、元警察庁長官として刑事と公安の両情報を収集し、警察権力を政治運営に利用することだと言えなくもない。
 ここを突いて民主党の鳩山幹事長は、漆間副長官の発言について、「政府による検察捜査への介入だ!」と噛み付いたのだ。

 鳩山幹事長の飛躍した推理では、「自民党議員については立件するな!」という東京地検特捜部へのメッセージだと思っているのだ。
 おそらく週明けには、二階経済産業相や尾身元財務省、森元首相らの自民党幹部クラスへの捜査が始まるだろう。
 これらの政治家が、政治資金提供を受けたダミー会社「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」の収入原資について、西松建設の資金と知っていたかどうか、我々は注目する必要がある。

 漆間官房副長官は、証拠第一主義の組織の長にいた人物である。確証を得られていない捜査前の段階で、不用意な発言をするとは思えない。
 オフレコ発言の中味を大げさに歪曲された可能性はあるだろう。

 しかし、もし漆間官房副長官が予め東京地検特捜部の動向を知り、既に捜査情報を得ていたと仮定すれば、鳩山幹事長が執拗に言っている、「自民党政治家については、『手を緩めろ!』という指示だ!」という理屈も通る...。
 事実であれば、政府と東京地検特捜部がグルになって、小沢代表については徹底的に追及して民主党のイメージダウンを謀ったと勘ぐられても仕方がない。

 それでも内閣官房の職務を司る者が、与党の立場を悪くするような安易な発言をするものだろうか? 
 もしそうであるなら非常に軽率であり、己の立場の自覚が足りない!

 立場が180度違う者同志からの情報が交錯すると、何を信じて良いか判断が鈍ってしまうが、それでは何故、小沢代表は狙われたのか? 
 権力の中枢部にいる者にとっては民主党に政権が移行されては困る集団がいるのだ。詳細についてはいずれ纏めてみたいと思っているが、先月下旬の「第七艦隊発言」が何らかの導火線になったのは間違いない!
 つまり小沢代表は、利権集団を経由してアメリカ実権勢力側から、抹殺リストに載せられたと思う。

 ここで参考までに、東京地検特捜部の発足について述べてみる。

 東京地検特捜部の前身は、敗戦国日本の隠匿された軍需物資をアメリカが接収する為に、実質GHQが創設した組織である。
 東京地検特捜部は、47年(昭和22年)に「隠退蔵物資事件」を契機に、東京地検で特捜部の前身「隠匿退蔵物資事件捜査部」 通称「隠退蔵事件捜査部」が発足した。

 「隠退蔵物資事件」とは敗戦後、軍需物資の燃料・アルミ・銅・貴金属・食料約2,400億円相当(現在の貨幣価値に換算して数十兆円)が行方不明となった。
 この事件について、47年3月、日本自由党の世耕弘一が「日銀の地下倉庫に隠退蔵物資のダイヤモンドがあり、密かに売買されている」と発言した。

 この発言を契機に、連合国軍最高司令官総司令部経済科学局長のマーカット中将の指揮の下、日銀の地下金庫を捜索してダイヤモンドや貴金属類を押収し、衆議院不当財産取引調査特別委員会は実態を調査することになった。
 不当財産取引調査特別委員会が調査を開始したところ、その金の一部が大物フィクサー・辻嘉六に渡り、大物政治家に金をばら撒き、政界への発言力を増して、自身に有利な事業展開を図ったことが判明した。
 この事件を契機に、GHQの指揮下にあった検察庁に、隠匿退蔵物資事件捜査部(現・特別捜査部)が設置されたのだ。

 東京地検特捜部から発動される指令を制御する背後組織は今も昔も変わらない。東京地検特捜部の本質は、CIAの出先機関ということだ!
 ここで歴代の政治家と過去の東京地検特捜部が扱った汚職事件とを組み合わせてみる。

 ・田中角栄  逮捕       ロッキード事件
 ・竹下 登   失脚       リクルート事件  
 ・金丸 信   失脚&逮捕  佐川急便献金&脱税(国税庁との連携)
 ・中村喜四郎  逮捕      ゼネコン汚職 
 ・小渕恵三  不慮の急死? (真相解明が必要)
 ・鈴木宗男   逮捕       斡旋収賄
 ・橋本龍太郎 議員辞職    日歯連贈賄事件 
 ・小沢一郎            西松不正献金事件 
 ・二階俊博            西松不正献金事件 

 アメリカの支配者ユダヤの方針は、「民族主義者(愛国者)を潰せ!」である。
 田中角栄元首相は、中国との国交回復をし、更には日本独自の中東外交を展開しようとした。だから抹殺されたと思う。
 アメリカの意に反する者は簡単に潰されるのだ。

 それに恐れをなした国際主義者(売国奴政治家)は、アメリカに媚を売ることしかしなくなった。
 例を挙げれば、清和会の流れを汲む岸 信介、福田赳夫、森 喜朗、小泉純一郎らの元首相連中は、立場が安泰している。
 見事なほど対比しているではないか!! (中曽根康弘もそうだが...。) 

 昭和47年の総裁選を巡る攻防から始まった“三福戦争”は、時代と共に派閥が成長し、各々経世会、清和会と変わっていった。
 批判を承知で思い切った発言をすれば、政権交代が叫ばれる中での政争の大元は、民族主義者(愛国者)と国際主義者(売国奴)との戦いとも言える!
 そしてまた旧田中派の流れを汲む愛国政治家が抹殺されようとしている。
2009年03月09日 posted by キッズ・アー・オールライト at 18:30 | 宮城 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。